どうやってSkypeスーパーノードを復旧させたのか?

Skypeを正常に戻すために、Skypeエンジニアリングチームおよび運用チームは、数百のSkypeクライアントをスーパーノード専用に改造して起動し、P2Pネットワークに接続した。僕らの間では、「メガ・スーパーノード」と呼んでいる。メガ・スーパーノードには、一時的にスーパーノードを肩代わりして、Skypeネットワークを正常に復旧させるのに十分なリソースが備わっていた。

水曜の夜(太平洋標準時)には、わずか15-20%のスカイプユーザのみが復旧している状態で、スーパーノードは大量に送りつけられる要求に喘いでいた。そこで、僕たちはメガ・スーパーノードをさらに増やすことにした。水曜の夜のあいだにおおよそP2Pネットワークは回復し、23日の早朝(太平洋標準時)ほとんどのユーザは正常にSkypeに接続できるようになった。

この障害をできるだけ早くなんとかするために、いつもはグループビデオ通話を担当しているサーバを、メガ・スーパーノードに転用した。借りてきたサーバは木曜日の夜から金曜日の朝までの間に元に戻すから、クリスマスまでにはいつも通りビデオ通話ができるはずだ。

数万ものスーパーノードがP2Pネットワークを支えてくれたおかげで、スーパーノードに送られる要求の量はだんだん落ち着いてきている。金曜日にはほとんどのメガ・スーパーノードを撤退させるけど、クリスマスと新年の通信を安定させるために、一部は残しておくつもりだ。