問題の再発を防ぐために、Skypeチームは何をしたらいいだろう。

僕たちは、信頼性がどれほど重要な機能か、よく理解している。新しい機能を追加するだけじゃなく、Skypeネットワークのセキュリティや通話品質を高めるために、これからも努力するつもりだ。

まず、Windows版クライアントのバグを修正するために、修正パッチを配布した。これは自動更新でも適用される。それから、将来的にバグが見つかっても迅速に直せるように、自動更新機能を強化することにした。これで、バグが原因の障害を減らすことができると思う。

次に、この障害はたくさんの大切なことを教えてくれた。どうやって障害を探知するのか、障害を回避する方法、障害後に素早く復旧する方法。手順を見直して、よりよいやり方を考えていくつもりだ。

それから、Windows バージョン5.0はリリース前に数ヶ月の時間と数十万人の人にテストしてもらったにもかかわらず、今回の障害を見抜けなかった。これからはテストの方法も見直して、P2Pネットワーク全体に関わるようなバグを発見できるようにする。

最後に、Skypeが成長するに従って、基幹システムを見直していくことにする。容量と信頼性の両方に、常に投資していくつもりだ。1年前に始まった増資プログラムのおかげで経済的には余裕があるし、2011年中にはエンタープライズ向け課金システムも稼働し始めるはずだ。毎日数百万人の人が利用しているサービスを支えるために、継続して基幹システムに投資していく。


僕たちは、ユーザのみんなのサポートに心から感謝している。みんながどれほどSkypeを必要としてくれているかも知っている。この障害の間に、どれほどたくさんの通信を届けられずに、みんなをがっかりさせてしまったのか、知っている。
僕たちは大切な教訓を学んだ。この教訓を、ソフトウェアの改良、信頼性、将来発生するかもしれない障害からの回復、ユーザのみんなとのコミュニケーションのために役立てたいと思う。
本当にありがとう。