フォントについて学んだこと(同人初心者向け)

印刷物につかうフォントはお金を出して買いましょう。

最初からパソコンに入っているフォントは画面で表示するのに向いていても、印刷物に向きません。
Vistaに最初から入っているメイリオはディスプレイにおける可読性について熟慮された素晴らしいフォントですが、印刷物に使うと間が空きすぎて読みづらいだけです。
Microsoft Office製品をインストールするとHGP書体がついてくるのでそれを使う人もいるかとおもいますが、商用利用禁止です。フリーフォントのほとんどは商用利用を禁止していますから、フォントを選択する際にはライセンスに注意しましょう。また、商用利用にしても、紙に印刷するのか、映像に使用するのかでライセンスが異なる場合があります。

ちなみに、Macについてくるヒラギノ書体は商用利用も無制限に可能ですから、お手軽に高品位なフォントを試したい場合はお手持ちのMacでどうぞ。 Macを持ってない場合は、Morisawa Passportなどが比較的安価です。

欧文フォントと和文フォントを使い分けましょう。

これまでは使い分けるのが面倒で、英字部分もすべて和文フォントに収録されている英字を使っていましたが、和文フォントに収録されている英字フォントは、和文の間に入れても違和感がないように調整されています。つまり、日本語の文字に合うように比較的横長になっているのです。
和文フォントを使って英文を書くとセンスのない、気の抜けたデザインになってしまいます。英文はちゃんと欧文フォントを使って表現しましょう。欧文フォントには、商業利用可能でセンスのいいフリーフォントが多いので助かります。

フォントは縁の下の力持ち。

あなたがどれだけ頑張って高価で素晴らしいフォントを使っても、読み手は気にしないものです。あきらめましょう。
とはいえ、MS明朝とか使ってデザインすると、それだけで見栄えが悪くなりますからご注意。